コラーゲンと化粧品
コラーゲンと化粧品
コラーゲン配合の化粧品はとても人気があります。
化粧品にコラーゲンが配合されていることで、どのような効果が期待できるのでしょうか?
人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。
そのうち95%を真皮が占め、その真皮の約70%がコラーゲンといわれています。
真皮のコラーゲンは、表皮のハリや弾力、潤いを保つ大事な成分です。
しかし、コラーゲンは紫外線によるダメージや
ストレス、生活習慣、加齢により生成されにくくなってしまいます。
コラーゲンの少ない肌は、弾力や潤いを失い、
シワやたるみ、くすみ、乾燥肌の原因になります。
また、コラーゲン不足はターンオーバー乱れの原因になります。
そのため、コラーゲンを補給し、肌の水分量を保つ必要があります。
このときに取り入れたいものがコラーゲンですが、
食事やサプリで内側から、そして外側からは、コラーゲン配合の化粧品を利用しましょう。
コラーゲン化粧品の役割
化粧品におけるコラーゲンの一番の効果は「保湿」です。
コラーゲン配合の化粧品を使うと
皮膚にコラーゲンを補給できると思われがちですが、コラーゲンは真皮層まで届きません。
なぜなら、真皮の上の層で、皮膚の表面である角質層がバリアのような働きをしていて、
高分子のコラーゲンは角質層を通ることができないからです。
そのため、コラーゲン配合の化粧品で
期待できる効果は角質層における「保湿」なのです。
それでは意味がないんじゃないかと思う方もいると思いますが、
コラーゲン化粧品はまったく効果がないのかというと、そうではありません。
最近の研究では、コラーゲンを肌に塗る事によって、
肌のコラーゲンの増殖を促進している可能性があると考えられています。
また、コラーゲンには水分子を吸着・保持する性質があるため、
肌表面に潤いを与え、乾燥肌の改善や、肌のバリア機能の向上の効果があります。
肌の保水力をアップし、バリア機能が向上すると
肌のダメージの原因である紫外線から肌を守ることができます。
また、乾燥からくるシワの改善効果が期待できます。
また、コラーゲン化粧品は常に研究されており、
人間の肌に含まれているコラーゲンと同じ構造をもったコラーゲンの開発や、
吸収率が高いコラーゲンの開発もされてきています。